クモ蟲画像掲示板

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隅田川 - くも子

2017/03/25 (Sat) 23:55:05

荒川から分かれ、隅田川と名を変えたばかりの畔の花壇で見つけたクモです。

キレワ♂亜成体…といったところでしょうか。

(170323東京都北区)

Re: 隅田川 - くも子

2017/03/25 (Sat) 23:57:00

キレワ幼体。

Re: 隅田川 - くも子

2017/03/25 (Sat) 23:58:39

ヒメカラス幼体。

Re: 隅田川 - くも子

2017/03/26 (Sun) 00:00:06

ミスジ♂

おまけ - くも子

2017/03/26 (Sun) 00:07:58

存在をほとんど人に知られず咲き誇る今年のサクラです。
野鳥が運んだ実生?…ソメイヨシノに先駆け、毎年白っぽいハナを空いっぱいに。

Re: 隅田川 - きどばん

2017/03/26 (Sun) 22:31:53

> 荒川から分かれ、隅田川と名を変えたばかりの畔の花壇で見つけたクモです。
> ヒメカラス幼体。

そんな場所にもヒメカラスは普通にいる・・・いっきゅうさんの知見を以てしても、あの特殊な橙ヒメカラスを別種とするのは困難かもしれませんね。

※関係ないですが・・・ヤマハリゲはハリゲよりウヅキに似ています。
 添付画像はすべて 170223 東京都八王子市
 上段左 産卵間近のウヅキコモリグモ、上段中 産卵間近のヤマハリゲコモリグモ、上段左 卵のうを持ったヤマハリゲコモリグモ。
 下段左 典型的ウヅキコモリグモ♂(黒っぽいですが)、下段中 ウヅキ♂に似たヤマハリゲ♂、下段右 典型的ヤマハリゲコモリグモ♂。
 ここでは卵のうを持ったヤマハリゲは多数見られましたが、ウヅキはまだ・・・ヤマハリゲの方が若干成熟期が早いようです。

Re: 隅田川 - くも子

2017/03/27 (Mon) 07:53:22

春は絶好のコモリグモ観察シーズン…ということですね。ありがとうございます。

●府中市多摩川河川敷の卵のうをつけたイサゴコモリグモ
(ポイント:キシベコモリグモとの産卵時期の違い。)

●八王子市のウヅキコモリグモ、ヤマハリゲコモリグモの産卵
(ポイント:見た目が似ているウヅキコモリグモとヤマハリゲコモリグモをきちんと見分ける。産卵期が微妙にずれるウヅキコモリグモ。)

コモリグモを野外で撮る…なかなかに骨がおれます。振動に敏感、視力もかなりよさそうです。静止するまで広い場所に追いかけて疲れさせるなど、ケイケンの積み重ねが役に立ちますし、楽しめます。
わたしの場合、”同定”や”考察”はおまけ? 後回しになりがちで本末転倒、どうもいけません。

歩脚を折りたたんだり縮めたりしがちなクモたちですが、常に8本の歩脚をぴんと伸ばしているコモリグモたちが好きですね、私は。写真の見栄えが…

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/01 (Sat) 07:37:38

この日はポカポカ陽気に誘われ、河川敷の雨水だまりをのぞいてみました。

>上段中 産卵間近のヤマハリゲコモリグモ、上段右 卵のうを持ったヤマハリゲコモリグモ。
下段中 ウヅキ♂に似たヤマハリゲ♂、下段右 典型的ヤマハリゲコモリグモ♂。

>ここでは卵のうを持ったヤマハリゲは多数見られましたが、ウヅキはまだ・・・ヤマハリゲの方が若干成熟期が早いようです。

ヤマハリゲの”ヤマ”の名の先入観にとらわれまして、平地の河川敷には、居ても少ないだろうと勝手に決めつけていた感が…

この4枚は同一個体、ヤマハリゲコモリグモ♂(?)
(170330東京都足立区)

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/01 (Sat) 07:39:56

添付の4枚は同一個体。こちらもヤマハリゲコモリグモ♂幼体(?)

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/01 (Sat) 07:41:24

左右は同一個体。これもヤマハリゲコモリグモ♀

この日当地では卵のうを持ったクモは見つかりませんでしたが、継続して観ていけば必ずや…

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/01 (Sat) 07:46:59

こちらもヤマハリゲコモリグモ♀にみえてきました。

Re: 隅田川 - きどばん

2017/04/01 (Sat) 22:52:41

> ヤマハリゲの”ヤマ”の名の先入観にとらわれまして、平地の河川敷には、居ても少ないだろうと勝手に決めつけていた感が…

クモ子さんの地元には極めて高い確率で「いない」でしょうね。

> この4枚は同一個体、ヤマハリゲコモリグモ♂(?)
> 河川敷の雨水だまりをのぞいてみました。

頭部近辺がかなり黒っぽいですが・・・クサチコモリグモ♂亜成体と思われます。
成熟時期は降雨状況・・・雨水だまりの状態と関係しているのかも知れません。
http://kumomushi.bbs.fc2bbs.net/?act=reply&tid=4875203
※ちなみに私がクモ子さんのところへお伺いした年のクサチ関係投稿記事はサーバーレンタル会社ごと消滅しています。

> 添付の4枚は同一個体。こちらもヤマハリゲコモリグモ♂幼体(?)

光の色と当たり方が不自然且つ判別しにくい角度なので難しいですが・・・クモ子さんが「こちらも」と感じたのであればこれもクサチかと。

> 左右は同一個体。これもヤマハリゲコモリグモ♀

100%・・・とは言いませんが99.9%ヤマハリゲではありません。投稿画像をパッと見た感じはイナダハリゲに似ています。ただイナダハリゲとも微妙に異なり・・・クサチ♀亜成体(生殖器は成熟していなそう)に一票。

> こちらもヤマハリゲコモリグモ♀にみえてきました。

私的感覚では典型的クサチコモリグモ♀に見えます。ヤマハリゲは落葉広葉樹林~竹林等の林縁落葉上に「多数」生息しています。生息地におけるクモ密度が極めて高い・・・各個体間の距離が近いのです。ウヅキやハリゲは各所で単独個体が見られますが、ヤマハリゲ単独個体というのはまず見たことがない・・・いるところには沢山いますが、いないところにはまったくいません。

※添付画像上はイナダハリゲコモリグモ♂亜成体。
 170318 東京都府中市
 下は同個体 170323

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/04 (Tue) 07:54:29

きどばんさん、広範にわたる貴重なご所見と解説、ありがとうございます。

>簡単に判りそうで判らないですね。サイズと腹面画像をお願いします。

>2014/03/18 (Tue) 12:31:05 の右側はイナダハリゲによく似ていますが、真ん中は違いますね・・・何だろう?
既知種であるのならクサチコモリグモ辺りを候補に挙げたいのですが見たことないもので・・・未記載種である可能性も・・・いずれにせよ標本がないと同定不可能ですね。

>頭部近辺がかなり黒っぽいですが・・・クサチコモリグモ♂亜成体と思われます。
成熟時期は降雨状況・・・雨水だまりの状態と関係しているのかも知れません。

>他のクモでもそうですが、Pardosa 幼体の触肢に白毛が生えることはありません。触肢に白毛が見えれば「極めて高い確率で♂成体」と判断できます。♂成体で概算体長3mm程度ならキクヅキである可能性はゼロに近い、ということはすぐに判ります。特にPardosa において♂触肢白毛の有無は重要な同定ポイントとなります(小野図鑑241頁下段表参照)。ただ、この表に載っているハリゲ、ハタ、キタはサイズ的にも谷川CDによる背面画像でも一致しませんし、くも子さん投稿画像でも白毛の生え方個体変異があり脛節に限っている訳でもなさそうです(もしかしたら一種だけではないかも)。なので私は「既知種であるのならクサチコモリグモ辺りを候補に挙げたい」と返答しました。クサチの解説には腹面の色についても説明があります。正確なサイズと腹面画像があれば、もう少し絞れたはずです。画像だけで同定しようとするなら、腹面画像は絶対的に必要不可欠です。標本がないと同定不可能ですね。

>ちなみに私がクモ子さんのところへお伺いした年のクサチ関係投稿記事はサーバーレンタル会社ごと消滅しています。

>光の色と当たり方が不自然且つ判別しにくい角度なので難しいですが・・・クモ子さんが「こちらも」と感じたのであればこれもクサチかと。

>100%・・・とは言いませんが99.9%ヤマハリゲではありません。投稿画像をパッと見た感じはイナダハリゲに似ています。ただイナダハリゲとも微妙に異なり・・・クサチ♀亜成体(生殖器は成熟していなそう)に一票。

>私的感覚では典型的クサチコモリグモ♀に見えます。ヤマハリゲは落葉広葉樹林~竹林等の林縁落葉上に「多数」生息しています。生息地におけるクモ密度が極めて高い・・・各個体間の距離が近いのです。ウヅキやハリゲは各所で単独個体が見られますが、ヤマハリゲ単独個体というのはまず見たことがない・・・いるところには沢山いますが、いないところにはまったくいません。


未だよく知られていないクサチコモリグモ、一般向け参考書とか写真集を期待したいところですが。

添付写真はきどばんさんにお越しいただいた(150312)場所の現況です。新年度入りしてからも、まだたくさんの大型重機が夜明け時刻から動いています。

AC46(1)5-18[1997]藤井靖浩さんの「関東平野北西部におけるコモリグモ類の生態学的研究:日周期活動と生活場所」にクサチコモリグモを含むPsrdosa3種のヤング・サブヤング・♀に関する昼と夜の生態が表で示されていて、すばらしいです。

クサチコモリグモの正式な分布は茨城・栃木・埼玉・神奈川・長野に止まっています。1985年に新種記載されて以降、報告例が少ないのが現状のようで残念です。

記載論文の詳細を読みこなす能力がありませんし。「♀外雌器はヤマハリゲコモリグモに近似するが、♂蝕肢付節先端に爪がない…」といったことなどが書いてあるらしい。小野図鑑の解説も、理解できない部分の方が多い始末。実際にそれらしいクモを捕まえても、クサチの外雌器原図と、ヤマハリゲはもとよりイナダハリゲやハタハリゲの図像があまりにも似通っており、自分だけの謎解きは不可能に近いですね。

ヤマハリゲ胸板は暗赤褐色、クサチ胸板は暗赤褐色、中央部は淡黄色と書いてある部分は何となく判りそうな気がします。

生物学と、有機合成化学における実験データの再現性の問題は次元が違い戸惑うばかりです。

Re: 隅田川 - くも子

2017/04/04 (Tue) 14:23:57

Pardosaは世界に約500種、うち日本産は25種が知られていました。2014年佐渡島の水田よりヘリジロコモリグモPardosa albomarginata Tanikawa が新種記載され、今は26種ですね。

2011年、はじめて佐渡島に小旅行した際撮った中にヘリジロらしい写真があるのをのちに知りました。最高峰ドンデン山934メートルのふもとの砂地にウヅキなどと共にいたクモです。ご参照くだされたく…

(110927新潟県佐渡島)

Re: 隅田川 - きどばん

2017/04/06 (Thu) 14:17:25

> 未だよく知られていないクサチコモリグモ、一般向け参考書とか写真集を期待したいところですが。
> 1985年に新種記載されて以降、報告例が少ないのが現状のようで残念です。

クサチコモリグモの写真を日本で一番多く撮っているのはクモ子さんだと思います・・・極めて高い確率で。

> 記載論文の詳細を読みこなす能力

私は高校程度の英語力も怪しい位ですが、「日本のコモリグモ」に書かれていることはほぼ全て理解できます。記載文は専門用語が多いだけで文法的には極めて単純です。「クモを研究」している人が「人間の言葉」で「図説入り」で論じていることなので徹底的に向き合えば何語であろうとその本質を掴むことは可能です。

> 小野図鑑の解説も、理解できない部分の方が多い始末。実際にそれらしいクモを捕まえても、クサチの外雌器原図と、ヤマハリゲはもとよりイナダハリゲやハタハリゲの図像があまりにも似通っており、自分だけの謎解きは不可能に近いですね。

私的感覚では「図鑑における図像の違いは明確だが実物では個体差があり違いは不明確」というのが現実です。だからこそサイズ・出現期・生息環境が重要になってくるのです・・・一般の方には理解されにくいですが。図鑑の解説だけ読んで理解しようとするのは不可能です。徹底的に実物・・・現実と向き合わないと。「要するにどう言うことなんだ、解りやすく説明しろ」と言われても説明できません。「要する」ことは限りなく妥協することです・・・「クモ画像集」は妥協だらけです。

※添付画像はフジイコモリグモ♀タイプ2匹・・・多分♀亜成体。その動き方で「Pardosaではない」と予測できます。互いの存在を「眼」ではなく「脚」で認識しています。
 170308 東京都国分寺市

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