クモ蟲画像掲示板

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ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/02/28 (Fri) 05:45:07

談話会HP 2020年クモ TOPICS
池田さんがご紹介くださった千葉聡「進化のからくり」、ハワイ島のアシナガグモ研究のローズマリー・ギレスピーの進化論が紹介されている…とご教示下さっています。
昨日わが家に。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/02/28 (Fri) 06:06:38

参考文献は各章ごとに多数…
そちらも一応さらりと見ましたが、とにかくこの本が読み物としてもとても面白いです。R.ギレスピー博士の研究成果を報告した論文が10報掲げられています。

英国エディンバラ大卒・渡米し学位取得直後の若きローズマリー・ギレスビー博士、ポスドクとしてハワイにやって来たのが33年前の1987年…クモ類研究でハワイはほぼ白紙状態、博士はクモを求め千~2千メートル級の険しい山岳地帯で何週間も、深い山中たった一人で野営しながら調査を続けた…という具合に物語が始まります。

この本の著者千葉聡先生は毎日出版文化賞・自然科学部門を受賞されたほどの稀代の書き手。しかも日本の小笠原の島々をフィールドに巻貝研究をされている世界的権威。クモ類とカタツムリ類といった研究対象は違うものの、遠く離れた島々に生きる生きものの進化が研究テーマ。
ちなみに、小笠原の島々はカタツムリの楽園、2019年3月末日現在じつに121種類ものカタツムリがくらしているそうです。
理学博士・千葉聡先生は1960年生まれ、東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院生命科学研究科教授(兼任)。

ワクワク感がいっぱいに伝わります。池田先生、ありがとうございました。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - きどばん

2020/02/28 (Fri) 18:22:22

> 「進化のからくり」

面白そうですね。読んでみます。

> 千葉聡

これ ↓ に登場した「木霊」のくだりは最高でしたね。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180916_2
http://www.ogasawara.or.jp/blog2/?p=732

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/02/28 (Fri) 20:58:16

今回の学術調査の様子をまとめたBS1「東京ロストワールド・秘島探検全記録」110分の番組はとても面白い。

最初に行われた10年前の南硫黄島学術調査で千葉聡博士が発見した体長2ミリメートルのコダマ(木霊)キバサナギガイ、外敵撃退用と考えられている3本のキバがコダマの特徴。ところが今回の調査ではこのキバがないコダマ群を含む5つのグループ(草原・地面・雲霧林・林・キバなし)に分かれた現場をとらえたというのです。流れ落ちる汗を気にすることなく語った千葉博士「それぞれの住み場所の異なる別の種類に進化しつつある状況と考えています」と。ナレーターは「この進化、常識破りのことだと考えています」と原稿を読んでいた。
これって面白すぎ???

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/02/28 (Fri) 21:37:47

東京ロストワールド

南米ガラパゴスなどを訪れるまでもなく、私たちが暮らす東京の街の1000キロメートル南の海には、できたばかりの西ノ島、できてから3万年しかたっていない標高916メートルの南硫黄島、できてから4000万年を経た父島・弟島・兄島・母島などがそろっています。

本場ダーウイン研究所からも研究員が訪れているという。
千葉博士「地球上で起きた非常に大きな進化の縮図という形で非常に大きなものを知ることができる、そういうふうに思います」と。

また「コダマは小さなカビを食べています。標高によって気候が変わる南硫黄島では、標高によってカビの種類もちがう。それを食べるコダマは新たな消化酵素の遺伝子が必要なため体内ではすでに進化が始まっていると考えられます。」「この先コダマの遺伝子を追いかけていけば謎を解く手がかりが得られると考えます。」とも。

一方、父島・母島にいるノミガイはここ(南硫黄島)にもいますが、コダマにみられる様な(進化の)広がりというものは見せていないんです。だからなぜそういう違いがあるのかというのは非常に興味深い問題だと思っています」「同じカタツムリでも新たな環境に出ていかないものも多い。コダマのように一度に5つのグループに分かれるのは前代未聞、これは重大な進化のなぞにつながる…といえます」と。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - 隠れファン

2020/03/03 (Tue) 16:47:07

今日、「進化のカラクリ」の本、買ってきましたよ!(´◇`)/〃〃
まだ、前書きしか読めていませんが、「好奇心遺伝子?」みたいのが有るらしいとの事、面白そうですねぇ!!
その場所に要る事が珍しいクモたちって、そういう遺伝子を持っているって事なのでしょうか?
最後まで読めたら、また、お邪魔します。m(__)m

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/03/03 (Tue) 18:13:12

もし、書店で”まえがき”立ち読みしたら、躊躇なくレジに持っていきます…って、宣伝マン?

きどばんさんのスレッド、標高916m頂上付近ヘルメットを付けた千葉先生。東京ロストワールド・第2集のが孀婦岩(そうふがん)、未だでしたらどうぞ観に行かれることをお奨めします。
ちなみに孀婦とはおんなやもめ・未亡人のこと、夕日を浴びてひとり立ち尽くす絶海の孤島の姿…都心から南に650km、海面からの高さ100mの岩の柱です(1000m以上の海底からほぼ真っ直ぐに突き立っている)。周辺はイソマグロの巣だと、当時八丈島にお住まいだった故團伊玖磨さん「九つの空」1971が語っておられました。

この本の最初の章・南海紀行にある銭洲(ゼニス)・伊難波(イナンバ)・青ヶ島(都民が居住)・ベヨネーズ列岩(明神礁の西7km・都心から420km。釣行を試みたが時化で渡礁を断念)・須美壽(スミス、周りが崩れ落ちたおおきなゴロタ石に囲まれている薄べったい三角の島)・鳥島(中浜万次郎らが漂着した島。近年では気象庁の観測所があったが、今はアホウドリ保護活動のため鳥類学者の長谷川さんたちが訪れるのみ。)・孀婦岩…渡礁していないのはベヨネーズ以下4島です。

磯釣りでなく船釣りならどの島も行けますし、八丈の山下(和)さんという漁師と仲良しになれば連れて行ってくれるかもしれませんね。

今回のNHK番組では4名の著名なクライマーが国の許可を得て初登頂の南硫黄島、カマドウマに似た生きもの(ウミコオロギの仲間、通常のウミコオロギの3倍の大きさ。独自に進化した新種として間違いない…と。雨が降ってきたら、岩の割れ目から大挙して水を舐めに現れた。)の棲息を確認してましたね。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - きどばん

2020/03/04 (Wed) 19:07:35

う~ん、TV番組の内容云々よりくも子さんの豪傑ぶりが・・・
自分史というか、回想録的なものを是非ブログ等でアップしてください!!・・・少しずつで構いません、この掲示板を見ている方々全てが興味津々だと思います。くも子さんが御自身で思っている以上・・・その数十倍、くも子さんの釣り師・バードウォッチャー・クモ屋として見てきたあらゆるものが途方もなく価値があるものです。埋もれさせるべきではありません!! ブログ等の開設・更新方法等については私が全面的に補助・応援します!!

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/03/05 (Thu) 10:28:23

>豪傑ぶりが…

やっぱり誤解を招いてしまいましか。ま逆です、とにかく自分ひとりじゃ何もできない小心者。子供のころからひと様に世話をかけてきました。

この掲示板でも相当長く、きどばんさんのご厚意におんぶにだっこ、何ひとつ恩返しができずにおりますことを恥じています。

記憶力の急速な低下が怖く、たった25年ほどですが備忘録としての日記を欠かさずつけていますし、日々の支出が年金額を超えてしまうのが怖くて、これも約25年ほどですが円単位まで欠かさず家計簿をつけています。

ひと様と同じことをしたくない…なぜか?、何をやっても勝ち目がないから。負けるのは辛いです。だから臆病者に徹して生きる…と決めました。高校生の頃だったと思います。

もし私が運転免許証を取得していたら、50年前には事故を起こし死んでいたと思います。スピードが怖い、適性がない…今まで死なずにこれたのは免許をもっていなかったからです。

ギターが上手くなりたい、でかい魚を磯から釣りたい、地球上に棲息する野鳥の3割程度は現地で観たい、住まい近くの・日本の・旅先のクモをみつけて撮りたい…今も変わりません。
(探鳥仲間には、ライフリストが6,000種超の元東大生とか、自分で撮った4,000種超の野鳥写真を公開している九州のドクトルとか、世界中の港に大型船で航海していた神戸の元カピタン(キャプテン・船長)とかがいます。弓で巨大クマを仕留めた日本語の堪能なアメリカの青年もいます。)

三宅島に本拠があった磯釣り倶楽部で長くお世話になったHさん。今や鯨に関する世界最大の個人コレクションを和田浦で公開しています。わたしも昔からでかいものに憧れをもっていましたので、捕鯨船団に紛れ込んで南氷洋捕鯨に参加するのが夢でした。
外房和田浦は昔から沿岸捕鯨の基地、夏になるとツチクジラの解体を見せてもらえます。わが国は昨年国際捕鯨委員会から脱退、自主規制枠の年間26頭も和田浦で解体することに決まったそうです。多分マッコウとかザトウといった大型種の解体が見学できると期待しています。
話題が逸れてしまいましたが、食べる目的だけならイワシとかナガスといった大型種もいつでも購入できます。好物の竜田揚げにしてよく食べています。
 
・他人の昔話や自慢話などは例外なく嫌われます。どうぞご勘弁下されたく…これまで通りに。

附)著名な4名のクライマーが初登頂したのは南硫黄島でなく孀婦岩ですね、失礼しました。標高916mの南硫黄島の方は60歳の千葉先生はじめ参加された学者先生方全員4時間かけて登られたとか。登り始める前、本船から自分の調査機材を各自背中にしょって、ゴムボートで波打ち際へ。全身ずぶ濡れ大波が打ち寄せる中、命懸けで…ここが一番きつかったと思います。学問を究めるって体力勝負が必須科目…

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - 隠れファン

2020/03/16 (Mon) 17:59:15

行きつけのパスタ屋さんで食事をしながら、進化のからくりを読んでました。
「かたつむりの右巻きか左巻きかで、こんなに会話が盛り上がるのか。これが、進化学者のやる気の元の好奇心なのかな..。」と思いながら、目線を上げると、目の前の器に右巻きと左巻きの渦巻きの柄が!!
思わず、お店の方に、「この器は何??」って聞いてしまいました。/(´∇`;)ヾヾ
「オーナーの趣味の有田焼( https://toru-samy.com/2017/05/post-8219/ )ですよ。ずーーっと、この器ですけど。」と..。
見えなかったものが、急に見えるようになった気がしました。
くも子さんの自然観察の中での、そう言う体験伺いたい気がします。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/03/17 (Tue) 08:59:43

自然観察の中での話題ではございませんが…

最近よくつくるのが茹でたてのパスタに、茹でたアスパラガスとニンニクを効かせた熱々のアヒージョを無造作に載せる…15分ほどでいけます。
シャンピニオンは小ぶりのを丸ごと、生食用ホタテ、気合を入れるときは明石のタコ、青森のヤリイカ…エクストラバージンオイルたっぷりで…

・20年ほど前、鎌倉若宮大路から連れ帰った赤い渦巻。土器?3カ所に向こう疵がありますが、今朝も濃いめのお茶を…
・ほかは有田もどきですが、白地に細筆というのがいいです。
・人手が入っていない河川敷の藪の桜が殊の外味わい深いです、今年も咲いてくれました。

遠出は禁足と決め、図番がほぼオールカラー化された空色の表紙116号を手に取っています。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - 隠れファン

2020/03/22 (Sun) 09:52:50

くも子さ-ん、きどばんさ-ん 
最後まで読んだのですが、「木霊」..見つけられませんでした。(;-;)
どのページに出てたのでしょうか?

読書家のくも子さん
養老孟子さんの「遺言」って、本読まれましたか?
感想伺いたいです。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - きどばん

2020/03/22 (Sun) 19:32:03

> 最後まで読んだのですが、「木霊」..見つけられませんでした。

「木霊」は先に示した通りTV番組に登場したもので、この本には載っていません。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180916_2
「木霊」がまだ見つかっていない状況下でのエピソード ↓
昨日無理をした千葉は食が進まない・・・若手研究者「千葉さん、スープも飲んでいないんですか?」・・・調査に夢中になり過ぎる千葉は年下の仲間からしょっちゅう小言を貰う・・・千葉「今日は大丈夫だよ」・・・若手研究者「そう言って今まで何回失敗してきたんですか!」

「木霊」についてはこの辺りで ↓
https://togetter.com/li/1267509?page=4
http://www.tmu-ogasawara.jp/assets/files/pdf/ogasawara_research/15_OgasawaraResearch44WADA315-330.pdf

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - きどばん

2020/03/22 (Sun) 19:49:08

むか~し、進化論について知りたくてグールドらのハードカバーを読み耽っていた時期が・・・頭が痛くなりました。それらより「歌うカタツムリ」のほうが数段分かりやすくて面白いです。天才・・・としか言いようのない簡潔明快なまとめ方です。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/03/23 (Mon) 09:29:37

>「木霊」は先に示した通りTV番組に登場したもので、この本には載っていません。(~と、きどばんさん)

2007年6月の南硫黄島学術調査の報告書、当時手に入れて何度も読み返しました。
(千葉聡先生が参加されていたことは知りませんでしたが…件の報告書、今も探しているのですがみつってません。)

2019年2月20日放映されたBS1スペシャル「東京ロストワールド 秘島探検の全記録」で千葉聡先生(理学博士)60歳の南硫黄島頂上近くにおけるお姿を拝見。コダマキバサナギガイ2mmを多数見つけ、寝食を忘れてお弟子さんに何度も注意を受けるお姿の先生に感動、今やカタツムリよりも博士のファンになってしまいました。
著書や論文(邦文のみ)、博士の人となりや業績も、ごちゃ混ぜ状態で接するこの頃です。

>むか~し、進化論について知りたくてグールドらのハードカバーを読み耽っていた時期が・・・頭が痛くなりました。それらより「歌うカタツムリ」のほうが数段分かりやすくて面白いです。天才・・・としか言いようのない簡潔明快なまとめ方です。(~と、きどばんさん)

きどばんさんがおっしゃっておられる一般向け著書「歌うカタツムリ 進化と螺旋の物語」
プロローグ ハワイの住民たちは、カタツムリが歌う、と信じていた…
またエピローグ(p.199)で、博士も
「だから私は、ギュリックは確かにそれを聞いたのだと確信している。なぜなら、私もそれを聞いたから…」と書いておられます。

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - くも子

2020/03/23 (Mon) 11:19:51

>養老孟子さんの「遺言」って、本読まれましたか?
感想伺いたいです。

ハハハ…、「遺言」もちろん読んでません。東大で死体を相手にお仕事された方、日本一の解剖学者。昆虫大好きの先生。

自分のことですけど、社会の息苦しさをあまり感じずに生きてきたかも…です。繰り返し手にするのは青山文平、幸田露伴、永井荷風、漱石「吾が猫」および内田百閒「贋作吾が猫」…

Re: ハワイ島のアシナガグモのことなど - 隠れファン

2020/03/23 (Mon) 23:14:07


きどばんさん
木霊は、カタツムリの種類だったのですね。(^-^;)ゞ
p(。_。)m..の事かと思ってしまいました。

https://ciatr.jp/topics/311367

でも、首振りの様子など、..似ているかもですね。
この本を読んでの千葉先生の印象は、とても優しい方なのだなぁと思いました。
「歌うカタツムリ」の本、読んでみますね。
くも子さん
「遺言」の中に、感覚所与と言う言葉が出てくるのですが、感覚器に入った第一印象だそうで、
世界が変化したとういうことを、とりあえず伝えてくれる感覚?のようです。
動物はそれを頼りに生きているとの事、生きもの探しのスキルのある方の直観?って、
それに近い気がして、伺いたかったのです。m(__)m

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