クモ蟲画像掲示板
山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:10:18
登り始めた頃はミニ雲海的な展望が望めていい感じでした。駐車場にとまっていた30台ほどの車は6台が東京都内ナンバーでした。行く方も受け入れる方も暗黙の了解・・・「どこの人間か」ということより「どのような行動をするのか」ということが重要だと思いますが・・・大人の対応で・・・m(__)m
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:18:06
オニグモの一種の幼体
よく行っている場所なら想像できるのですが、めったに行かない場所だと・・・悩ましいです。
↓ このような凄いツイートを平然としてしまう若手クモ屋さんに聞けば「これはxxxオニグモの幼体です」とか簡単に答えてしまうのかも知れません。
https://twitter.com/Sasagani_ya/status/1298982617417568257
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:27:06
イシサワオニグモ♀
某侵入者に驚いてシラビソの枝に退避・・・写真だと位置が高そうに見えますが地表1m程度です。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:33:58
足滑らせたらひとたまりもないような場所ですが・・・白くて何だか分からない・・・
雲が多くて苦も多く蜘蛛少ない・・・非っ常にキビシ~ッ!
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:40:04
コシロブチサラグモ♀
タフなカメラなはずですが・・・なんか普通の写真を撮るのも大変な状況です。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 00:54:49
シガクロヤチグモ♂
長野県で記録された種です。同じ場所でもう一度見つけても採らないと同定できない・・・つらいものがあります。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 01:11:59
卵嚢を保持するコガタコモリグモ♀
上下同個体。Pirata、Piratula等は外見での同定は難しいのですが、生息環境・サイズ・背甲側縁斑紋・腹背白斑を頼りにある程度絵合わせが出来ます。ただ野外では上写真のように背甲側縁が水蒸気等で白っぽくなっていることが多いです。いったん捕獲して暫くすると下写真のようになります。「クモは絶対に採らない」でも「種名が知りたい」という方は「採る人」より数段多くの写真・生態データを残す必要があります。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/05 (Sat) 01:31:55
卵嚢を保持するPardosa sp.・・・多分
標高1,900m程度、登山道途中に開けた赤土むき出しの場所の石下に潜んでいました。外見と生息環境と大まかな外雌器形状からエゾコモリグモの近縁種ではないかと。単なる「外雌器形状変異パターンの一つ」とは考えにく隠蔽種的存在・・・なのかも知れません。1♀のみしか見つからなかったので追及できませんが。この辺りのクモの標本をお持ちの方で「心当たり」のある方は是非再顕鏡をm(__)m
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - くも子
2020/09/07 (Mon) 09:26:03
>山梨県北杜市
>登り始めた頃はミニ雲海的な展望が望めていい感じ…
足を踏み入れたことが無い山岳の素敵な風景に釘付けです。
今回公開して下さったシガクロヤチグモ♂、ヤマヤチグモ♀、アズマヤチグモ♂はとても魅力的、特にシガクロヤチグモ♂は山梨県新記録のようですし、生態写真も先例がないのでは?
ヤチグモ類の分類学的位置づけは、新海さん(2006)および西川さん(2009)の考察によって科のレベルに昇格する以前までは、ガケジグモ科所属の1亜科の扱いだったとか。
ヤチグモ類の生態学的特徴はバルーニングによる移動をしないこと、だから地域ごとの種分化や個体変異が顕著…とあります。
世界の分布域はUSA東部と、高緯度地方を除くアジアおよびヨーロッパ、
2008年時点で21属450種余り、日本でも2009/8の時点で9属107種…とありました。
きどばんさんの生態写真に触れたことをきっかけに、この超難関グループ「ヤチグモ類」をもう少し知りたいと思い立ちました。が、とても歯が立たないことにおぼろげながら気づかされ、いろいろな方面から錯誤をしてみているものの、焦点を合わせることができずに居ります。
比較的馴染みがある近似のクサグモ属の網型に似た棚網にいる黒色のヤチグモクモ類を見つけたとしても、わが国には「クロヤチグモ種群」の仲間が16種もいて、長野県志賀高原さんのシガクロヤチグモが滋賀県産のヒコネクロヤチグモなどと混同され迷路に入り込むことだってあるかも知れませんし、シガクロヤチグモをシガコウゲンクロヤチグモとかヤマナシホクトクロヤチグモなどと改名できるなら?などと、荒唐無稽の妄想が湧いてきたりです。
そうこうするうちに、日本産ヤチグモ類研究の第一人者であられる西川義朗博士が追手門学院大学の学生だった頃の1974年、ヤチグモ類に関する最初期と思しき「ヤチグモ類の分布」という論文に遭遇、格調高い文章を味わっているところです。
●なお、最新の谷川目録ver.2020 R3に収載されている学名にNishikawa および和名に”~クロヤチグモ”が付されているクモは2009年以降西川博士の研究が進み14種となっているようですね。
ちなみに和名がクロヤチグモとして記載されたクモは本州各地(山梨県;滋賀県;神奈川県横浜市;静岡県熱川;大阪府茨木市;大阪府箕面;四国;九州各県等々)の産地が知られているとのことですね。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - きどばん
2020/09/07 (Mon) 20:23:02
先にも書きましたが・・・微小サラグモ類ならいざ知らず、あんなに大きいのに「採らないと同定できない」というのは本当につらいです。
ちなみに八王子市のクロヤチグモ♂は横浜タイプです。しかし♀は・・・同地域においても外雌器形状に微妙に変異があって最初はよく分かりませんでした。あまり深入りしたくない分野です(笑)
ヤチグモ好きの優秀な若手クモ屋さんであるS田氏は分類だけではなく生態についても研究されています。まだデータ不足のようですが、そう遠くない将来、その面白い生態について公式報告してもらえるのではないかと期待しています。
Re: 山梨県北杜市 2020-08E - くも子
2020/09/08 (Tue) 08:07:05
ご所見ありがとうございます。
>ヤチグモ好きの優秀な若手クモ屋さんであるS田氏は分類だけではなく生態についても研究されています。
静岡出身、四国の国大・院(理論生物学研)…の?
会誌のページをにぎわしてくれていてとても頼もしいと…
もう一人の静岡県出身の国大・院(保全生態学研)…のS木氏もとても頼もしいです。インタビューに答え捕食行動の緊張感ある命のやり取りに強い興味…500種のクモを瞬時に見分けることがおできになるのだとか…
米国留学といった選択肢も? 帰国すれば、日本という国は研究がやり易くなるようですから。