クモ蟲画像掲示板

395679

★ クモ関係の掲示板です。
★ クモの種名を知りたい場合は撮影日・撮影地・体長を記入してください。生息環境(屋内、公園、里山、山地、河原、海岸等々)・いた場所(路上、葉上、枝先、枝葉間、樹幹など)・行動の様子等、生態的情報も大変参考になります。
★ 投稿していただいた画像は『クモ画像集(下段「ホーム」リンク先)』に掲載させていただく場合があります。
★ メールアドレス・URLは必須入力項目ではありません。
★ 画像の著作権は投稿者にあります。無断転用は絶対にやめて下さい。
★ 当掲示板に不適切な記事内容の場合、お断りなく削除する場合があります。

直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/12 (Mon) 06:46:46

春の陽射しで小さくなった雨水だまり(10mX10mほどのピンポイント範囲)にて…

③④ウヅキコモリグモ♀卵のう保持

(東京都足立区210410)

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/12 (Mon) 06:57:58

⑥ハリゲコモリグモ♂
⑦キクヅキコモリグモ♀型幼体

ツバメの小群初認、例年より早い? ヨシの新芽20センチメートルに…

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/13 (Tue) 09:14:54

このコモリグモは?

⑨キクヅキコモリグモ♂
⑩キクヅキコモリグモ♀

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/13 (Tue) 09:19:51

こちらは?

⑭キクヅキコモリグモ♀
⑮ハリゲコモリグモ♀

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/13 (Tue) 09:23:25

こちらは?

⑰キバラコモリグモ♀
⑱キクヅキコモリグモ♀
⑲ハリゲコモリグモ♀

大きいのは追いかけないと決めていたはずでしたが、並べてみたらキクヅキコモリグモばかり。
ここでのキバラコモリグモはほとんど見かけませんから、少しうれしいです。
-おしまい-

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/13 (Tue) 20:26:56

> このコモリグモは?
> こちらは?

え~と・・・このように多数の画像を連投されると、くも子さんがどれをどう捉えているのか、何を伝えたいのか、何が知りたいのか・・・判断しかねますm(__)m
差し当たり⑥ハリゲコモリグモ♂はイナダハリゲコモリグモです。ハリゲコモリ♂触肢には明確に白毛が見られます。
♂成体は触肢で簡単に識別できますが♀は結構難しい・・・
⑬はハリゲコモリ♀だと思いますが、⑮⑯はイナダハリゲっぽいです。
添付画像は左ハリゲコモリグモ、右イナダハリゲコモリグモです。
撮影時の照明等の影響でしょうか・・・ホワイトバランスに問題がありそうですが、両種の全体的な色合いは写真ほど異なってはいません。
ハリゲコモリグモの特徴(私的見解)は腹背の2対の大きめの黒斑です。イナダハリゲではこの黒斑が不明瞭になり、代わりに白毛による横線が見て取れます。あと背甲の斑紋にも違いが見られますが・・・これはあまりにも微妙で誤解を招きやすいので省略。歩脚輪紋は平均的にイナダハリゲのほうが淡色です。ただ、どちらか判断しかねるようなかなり微妙な斑紋を持つ個体も時折見られ・・・採らざるを得ない場合もあります。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/15 (Thu) 09:12:58

>このように多数の画像を連投されると、くも子さんがどれをどう捉えているのか、何を伝えたいのか、何が知りたいのか・・・判断しかねます

同様のご所見を頂戴したことが何度か?…申し訳ございません。

こりもせずの言い訳に思われるかもしれませんが、どうぞ悪しからず。無視して下さっても…順不同で思いつくまま(ここでは画像の添付を控えています。)

画像投稿サイトできるだけ新鮮な自分が撮ったクモの写真を投稿させていただきたいが基本、その当たりまえが当たり前に近か付けられたらいいなと思いつつ、滑ったり転んだり…クモとの付き合いに終わりがありませんから。

知る限り、クモの多くは♂が先に成体になり♀が成体になるのを待って手早く仕事を済ませ、生涯を終える…という漠然とした思いがあります。あの日見つけたクモたちも、そんな春の一日を過ごしていたのではないでしょうか?、家を出る前に決めた小さな目的の場所を行ったり来たり、見つけた順に撮りました。
撮ったクモたち、卵のうを保持した♀、同種の♂がいる・いない…上述したオキテみたいなものに合致してる・していない?…
ウヅキコモリグモは卵のう保持♀だけ、♂はみつからない、キクヅキコモリグモは♂成体も卵のう保持♀もいるし、♀型幼体もいた。他の種はどうだろう?
10日ほど前までここでは♀も卵のう保持♀も♂も観られたクサチコモリグモ、あの日はどちら見みつからなかった。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/15 (Thu) 09:38:17

オオアシコモリグモ属についての解説に目を向けると、本属に含まれる多くの種は裸地・畑地・草原・川原などの比較的乾燥した環境に生息する、と。あの日ここでは同所的に雨水だまりに何種も観られた。
卵のうは扁平で淡黄色、産卵直後は緑色を呈する場合がある。なるほどその通りだ、と納得。

住まい近くの雨水だまりであの日1.5hrほどの間に投稿した写真のクモたちを見つけた。大きさも姿かたちも多様でとても面白い。

どのクモにも正しい種名があるに違いない、ですけど名前教えてください~などととても言えません(直接対面した際などに質問するのとは違うと思っておりますので)、あの日あの場所でみつけたコモリグモに限りませんけど、こんなクモがいましたよ!と。ご覧戴けばクモのいろいろが伝わり、意見交換も開始できる。

クモを探しに出かけたのに、ここでは珍鳥のトビのペアが鳴き交わしながらランデブー、めっきり減ってしまった上げヒバリ、春の到来に気づかされたり、オオカワジシャが今年も満開だぁ…撮って日記に張り付けようとしゃがみ込んで膝小僧を濡らしたり。
つい最近北行していったアオジやオオジュリンに代ってやってきたばかりのツバメたちに見とれたり、ツグミはまだすこしのこってるねぇ…とか、クモ以外の生きものにも視線が…

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/04/15 (Thu) 11:07:39

Pardosa は全世界に約500種、日本産は2014年ヘリジロコモリグモが加わり26種が知られている。
中でもハリゲコモリグモ、イナダハリゲコモリグモ、タテスジハリゲコモリグモ、ハタハリゲコモリグモ、キタハリゲコモリグモ、テジロハリゲコモリグモの6種はハリゲコモリグモ複合群とされ、外見だけでなく、雌の生殖器、雄の蝕肢の構造まで実によく似ている。ところが雄は①蝕肢、腿節の白毛の有無 ②第1脚の白毛 ③第1・2脚腿節下半部の色 ④第1脚しょ節上半部の色 によって簡単に区別することができる…とありますが、これは分類学者にとってのことで、一般のクモ愛好家では相当に難しいようですね。

この日本産26種中”ハリゲ”と呼称される和名のハリゲは針毛? コモリグモのどこの部分の針毛のことなのか知りません。

クモの外観を最も詳細に解説している”ちくに図鑑”では、残念なことにハリゲコモリグモ複合群6種中イナダハリゲ、ハタハリゲ、タテスジハリゲ、キタハリゲを扱っていない。

同様に”しんかい図鑑”ではハリゲ、ヤマハリゲ、イナダハリゲのみを掲載している。

最新・最多掲載種を誇る”オノ・オガタ図鑑”では、イナダハリゲコモリグモおよびハタハリゲコモリグモを「本文では独立種として扱った」としてあり、他の図鑑類と扱いに違いが見られる。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/15 (Thu) 21:51:53

う~ん、ずいぶんとまた面倒なところに突っ込んできましたね(笑)

差し当たり・・・

> 最新・最多掲載種を誇る”オノ・オガタ図鑑”では、イナダハリゲコモリグモおよびハタハリゲコモリグモを「本文では独立種として扱った」としてあり、他の図鑑類と扱いに違いが見られる。

World Spider Catalog をご覧になれば分かりますが、ハタハリゲとイナダハリゲは国際的にはハリゲコモリグモのシノニムとして扱われています。
詳しい背景は分かりませんが、西洋人(笑)の合理的思考回路では納得できない何かがあるのでしょう。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/15 (Thu) 22:44:56

> ところが雄は①蝕肢、腿節の白毛の有無 ②第1脚の白毛 ③第1・2脚腿節下半部の色 ④第1脚しょ節上半部の色 によって簡単に区別することができる

高い同定能力を持つ最近の若手クモ屋さん達はもちろん、クモのハンドブックを出されているような方でも「♀のみでの同定不可もしくは保留」という対応のようです。♂の「上記特徴」が「拠り所」なのです。

図鑑に載っている外雌器を見比べると簡単に識別できそうですが、実際には物凄く難しい・・・
ono 2009 には外雌器の腹面(外から見える部分)しか載っていませんが、Tanaka, H. 1993. Lycosid spiders of Japan IX には背面図が載っています。それを見ると受精嚢の形・大きさ、前庭との位置関係等によって識別できそうな気がします。
で、外雌器を切り取って薬品処理して背面から見てみました・・・くも子さんは「そんなもの見たくもない」と思われるでしょうが(笑)
ハタハリゲのそれを最初に見たときは、「お~っ、これは一目瞭然だ!」と思いましたが、受精嚢は個体によって差がある、同個体でも少し向きを変えただけでまったく違って見える、受精嚢が縮んだ状態と伸びた状態でまったく印象が変わる・・・
そのあとハリゲコモリを同様に調べたら、ハタハリゲそっくりの個体もいる、ということで「決定打」にはならないようです。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/15 (Thu) 23:08:14

イナダハリゲ等についてはここでは割愛・・・添付画像は私がハタハリゲコモリグモ♂と「確信」している個体です。
これがハリゲコモリグモ♂だなんで誰も思わないでしょう・・・日本のクモ屋さんなら。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/15 (Thu) 23:25:46

もしかしたらハリゲコモリとハタハリゲとキタハリゲの情報が混在して海外に伝わっているのかも知れません・・・というか、日本のクモ研究家の認識もかなりばらつきがあるように思われ・・・

とにかくキタハリゲコモリグモの実物を直接見るしかない・・・
キタハリゲの記録があり、東京から最もアクセスしやすい所・・・東北の某湖に行ってみました。その記録にはキタハリゲが載っていてハタハリゲは載っていない・・・「これは紛らわしくなくていい!」
で、現地で「多数」見つけたのは・・・前掲の♂です。いるはずのキタハリゲは全く見つからず、いないはずのハタハリゲが多数・・・

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/15 (Thu) 23:42:45

なぜそうなったのか・・・
う~ん、考えても無駄なことは考えない!

あと某CDの両種の外雌器画像が・・・開口部の形状・大きさの「特徴?」が図鑑に載っているそれと逆なんですよね・・・
前から何度も聞こうと思っていたのですが、お会いしたときはいつも忘れていて違う質問をして・・・
ono-ogataとCDの両種写真もかなり印象が・・・

既存の資料をいくら引っくり返してみても「答え」には辿り着けそうにありません。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/18 (Sun) 22:27:02

コモリグモのスレッド便乗
最近のKishidaiaはTwitter同様に情報過多(私的に処理しきれない)なのでシャットアウトしてしまいがちなのですが、非常に重要な記事が・・・色々な意味で。
谷川明男 2021. ミナミコモリグモとハテコモリグモ. Kishidaia, 118:68-70.
http://kakureobi.sakura.ne.jp/kishi/kishi.htm
このようなこともあるということです。

こちら ↓ もミナミコモリグモでもハテコモリグモではなく Piratula sp. ヒメカイゾクコモリグモ属の一種です。
http://kumomushi2.web.fc2.com/m_m/minamikomori.htm
情報が錯綜しそうなので正体が判明するまでは放置しておきます。

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/18 (Sun) 22:32:32

東京で最近スズキコモリグモが確認されているようですね。
『東京都レッドリスト(本土部)2020年版』
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/redlist2020.html

誰が見つけたんだろう?・・・くにたちクモさんの仕掛けたピットフォールに嵌ったのかな・・・

Re: 直近土曜日のコモリグモ - きどばん

2021/04/30 (Fri) 13:53:42

> ⑬はハリゲコモリ♀だと思いますが

今更ながら・・・⑬もイナダハリゲコモリグモっぽいです。背甲正中斑のくびれ具合が甘いですし歩脚輪紋も今一つ不明瞭。何よりもハリゲコモリグモはイナダハリゲより成熟期が遅く、私的記録だと♂ですら4月に成体が見られるのは極めて稀・・・ましてや♀の卵のう保持など・・・。
コゲチャオニ探しで歩いた時もイナダハリゲは多数見られましたが、ハリゲっぽい個体(幼体)は皆無・・・もしかしたらlauraはそちらに「いない」のかも。
ハリゲコモリグモ複合群は「特定の個体」ではなく「限定地域における♂成体を含んだ個体群」として同定する必要があります。lauraがいるのであれば5-6月にかけて触肢に白毛を持つ♂が見られるはずです。

※画像はハリゲコモリグモ♂
 2020-05E 東京都八王子市

Re: 直近土曜日のコモリグモ - くも子

2021/05/01 (Sat) 10:01:46

きどばんさん

>⑬もイナダハリゲコモリグモっぽいです。
>背甲正中斑のくびれ具合が甘いですし歩脚輪紋も今一つ不明瞭。
>何よりもハリゲコモリグモはイナダハリゲより成熟期が遅く、私的記録だと♂ですら4月に成体が見られるのは極めて稀・・・ましてや♀の卵のう保持など・・・。
>イナダハリゲは多数見られましたが、ハリゲっぽい個体(幼体)は皆無・・・もしかしたらlauraはそちらに「いない」のかも。
>ハリゲコモリグモ複合群は「特定の個体」ではなく「限定地域における♂成体を含んだ個体群」として同定する必要があります。lauraがいるのであれば5-6月にかけて触肢に白毛を持つ♂が見られるはずです。

>ハリゲコモリグモ♂

当地における貴重な”観察と考察”情報の追伸、および蝕肢に白毛を持つハリゲコモリグモ♂の画像…ありがとうございます。

名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.