クモ蟲画像掲示板
蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/11/20 (Tue) 04:12:39
枯葉をつまみ、開いて中にいるクモを観たくなります。
結果、蜘蛛の子を散らす状態に…
仔グモの様子をみると、腹部が黄色、茶色、黒などさまざま。
(181118文京区・東京大学小石川植物園)
Re: 蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/11/20 (Tue) 04:21:44
クモはニホンヒメグモ。
少し前まで単にヒメグモと呼ばれていましたが、今はニホンヒメグモが標準和名のようです。日本固有ではないけれど、学名がパラステアトダ・ヤポニカだから?
附)エンベルグ・シュトランドはノルウェーのクモ学者、多くの昆虫やクモの標本を収集管理したという。のちにドイツに渡り、日本産の本種をベーセンベルグと共同でニホンヒメア・ヤポニカと命名、1906年に記載し直したということのようですね。
(「日本のクモ2017」では本種の学名を、最初に新種記載したニホンヒメア・ムンドゥラ( L.Kock1872)とし、属のニホンヒメアをニホンヒメグモ属としてあります。特別な理由がない限り学名などを途中から変えることは後に混乱を招く恐れがある…というのが著者の持論であられますから、このようにしてあるのだと判ります。)
(「写真日本クモ類大図2008」では、本種をアカエアラネア・ヤポニカとしてツリガネヒメグモ属に入れておられましたが、「日本産クモ類2009」では日本産の種はオオヒメグモ属とイワマヒメグモ属の2属として扱い、アカエアラネアは中南アメリカにのみ分布すると明記してあります。)
このように、クモ学の歴史と変遷に触れるとき、ニホンヒメグモを観る目も少し違ってきたように思われます。当のクモたちは知る由もないですね。
Re: 蜘蛛の子を散らす… - きどばん
2018/11/24 (Sat) 21:28:17
でかい・・・The Spiders of Korea では한글に苦労しましたが、簡体字表記は分りやすいです。
Re: 蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/11/29 (Thu) 13:06:09
鬼の霍乱などと語られるほどの存在ではありませんが、7日ほど寝込みまして、ご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。
仲間と交わす手書き文などの場合、「類」とか「生態」とか「図鑑」といった簡体字を使ってみたくなりました。かっこいいですね…
Re: 蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/11/29 (Thu) 13:18:05
自転車で1時間ちょっと、葛飾区の都立水元公園。以前にもクモマハエトリを見つけたことがありました。
今回も、もしやと思い同じポイントを訪ねると、2日連続で、木柵上をせかせか歩く幼体をみつけることができました。
(181028水元公園)
Re: 蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/11/29 (Thu) 13:27:27
ヤガタアリグモの捕食シーン。このような場面に出くわしますと、存分に撮らしてくれます。
(181111葛飾区水元公園)
Re: 蜘蛛の子を散らす… - きどばん
2018/12/01 (Sat) 20:29:30
> 7日ほど寝込みまして
これからは過去の経験が役に立たないような特異気象が断続的に訪れると思われます・・・くれぐれもご自愛くださるよう願っております。
> クモマハエトリ
さほど離れていない井の頭公園では見たことありますが、地元では未見です・・・このところ地元をおろそかにしてるもので・・・来年はきちんと探してみようと思っています。
> アリグモの捕食シーン。
光沢のある幼体は♂になる傾向が強いです・・・証明できませんが。
> ヤガタアリグモの捕食シーン
アリグモの仲間で冬に成体が見られるのはヤガタアリグモだけですね。
※ヤガタアリグモ♂
170112 東京都小金井市
Re: 蜘蛛の子を散らす… - くも子
2018/12/03 (Mon) 06:30:22
>過去の経験が役に立たないような特異気象が断続的に訪れると思われます・・・
>光沢のある幼体は♂になる傾向が強いです・・・
>アリグモの仲間で冬に成体が見られるのはヤガタアリグモだけですね。
薀蓄の深いひと言ひと言に有難味が感じられます。ありがとうございました。紛失せぬよう長めのヒモでカバンと結んである小型フィールド・ノートに書き込みさせていただきました。